Bobstain_Kのブログ

いろいろ書いています。

シンターバーツ 第四話  来襲

砦の上にいるビシュヌの目には無数の『大群』が映っていた。それも千や二千ではない。 「…やはりか。この200年奴らは、こんなにも技術を挙げていた。これは一筋縄ではいくまい。」 彼の眼下にはマヌシアと呼ばれる生き物の軍隊が充満していた。彼らは言葉を…

シンタ―バーツ 第三話 瞬き

二人の胸のベルーナ石の光が輝きを増すと、二人の姿かたちが見る見るうちに戦士へと変化していく。 「久しぶりだな、ビマ。俺たちの力が解放されていく。」 「ああ、この毛が逆立つ感覚。あの時にそっくりだ。どれだけ待ったか、やっとだ…やっと…母さん…」 …

シンダーバーツ 第二話 タンクバンの森

「はぁはぁはぁ」ビマが木々の間をひらりひらり、とひた駆ける 「ぜぇぜぇぜぇ」ハルジュナは大きな体をゆすりそれに続く。 「はっはは、ハルジュナ、ついてきてるか」 「ぜぇぇぜぇぇ、あ、あたりめーよ、ぜぇぇぜぇぇ」 「その割にはきつそうだな、その巨…

シンターバーツ 第一話 君のもとに

僕はどれだけ寝ていただろうか。 「・・・マ、・マ、ビマ!!起きろ、ビマ!!」 「う、う〜ん、どうしたんだいハルジュナ。せっかく気持ちよく寝ていたのに」 目の前に見覚えのある四角い怖い顔が血相を変えて覗き込んでいた。 「ビマ!!急げ、マヌシアど…