シンダーバーツ 第二話 タンクバンの森
「はぁはぁはぁ」ビマが木々の間をひらりひらり、とひた駆ける
「ぜぇぜぇぜぇ」ハルジュナは大きな体をゆすりそれに続く。
「はっはは、ハルジュナ、ついてきてるか」
「ぜぇぇぜぇぇ、あ、あたりめーよ、ぜぇぇぜぇぇ」
「その割にはきつそうだな、その巨体は何のためにあるんだ」
「うるせー、この大きな弓を持っていなけりゃお前なんてな‥‥」
その背中には2メートルともいえるほどの巨大な弓が控えていた。
「そうかそうか、それじゃ無駄話は町についてからにしよーか。」
二人はひた走る、生まれ育った街、トゥマンを目指して‥‥
二人が走る『タンクバンの森』は、光の幕のうちに広がる広大な面積のほとんどを占めている。そこには、様々な生物が生息しており多くの生物の命の源となっている。しかし、特に多く生息しているのは半獣半人と呼ばれる『ストゥーナ族』と呼ばれている者たちで見た目には様々な違いがある。ビマはこの国の戦士でイーグルのストゥーナ族、ビマとともに行動を共にしているハルジュナは強弓の戦士でゴリラのストゥーナ族。今彼らは、200年ぶりに輝きだした光る石『ベルーナ石』に導かれ光の幕の外からやってくる『奴ら』を迎え撃とうとしている。
ドゴォォォン
街の方から大きな爆発音が鳴り響いた。
「ハルジュナ、急ぐぞ。これはただ事ではない、一刻の猶予もない」
「おう、準備はできている」
ピクゥゥゥン
二人の胸の石が輝きだす。すると、ビマとハルジュナは戦士へと姿を変える。
それは、まるで無敵の戦士、『パワダン』のように‥‥
シンダーバーツ 第二話 完
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